心と身体に優しい生活 

千葉市在住、夫と2人暮らし。フリーランス、旅と日々の生活のリズムを大切に生きる。

留学の目的 「英語を話せるようになりたいから」では失敗する

新型コロナウィルスの影響で、留学を予定していた学生、社会人の方には多大な影響が出ていると思います。

 

前回の記事に関連して、私の人生を振り返ると、1年間のアメリカへの海外留学は大きなステップでした。

 

 

 

就職活動の失敗

前回の記事の通り、これまで自分の意思だけで自分の進むべき道を決めてこなかった私は、大学四年生でそのことにやっと気づき、出遅れ、就職活動の方向性も決まらず、とりあえず東京都の教員採用試験を受けることにしました。
 
そして、二次試験で英語力が足りず、「期限付き採用」に。

 

期限付き採用とは、不合格だが補欠合格のようなもので、産休などで欠員が出た場合に1年間だけ採用される可能性がありますよ、というもの。

 

このとき思ったのは、期限付き採用で声がかかるか分からないくらいなら、留学したい。ということ。

 

留学を決意

二次試験で撃沈した私は、「英語の教員になるには、もっと英語力が必要だ。」

「このままでは堂々と英語の教員として教壇に立つことなんてできない。」

「正直、心から教員になりたいかは分からないけど、他のものになるにしても英語力はあった方が良い。」

「そのためには1年くらい留学したい。」

 

と、そんなふうに考えるようになっていました。
 

親への相談


そんな気持ちで大学4年生も終わりの2月頃、親に相談しました。
そして父親に言われたこと。
 
 
「大学を卒業したら就職して、自分の金で留学するのが筋だろ。」
 
 
正論。
 
でも、うちの場合は姉も妹も医療系で、大学生活が6年間になることが分かっていたから、「わたしだってあと2年くらい良いじゃないか。」って甘える気持ちがありました。

 

経済的に余裕があると思い込んでいたけれど、私が留学するために親は保険会社からお金を借りたり、しばらく仕事を辞めていた50代の母親が働き出すようになったり、無理して工面しなければならず、かなり胸が痛かったです。その分も、絶対に留学を成功させなくては、と思いました。
 

結局、下記条件をつけられることで、親には就職してから返金することにし、留学費用を工面してもらいました。
 

父親から条件と助言


その時に父からつけられた条件と、助言があったから私の留学は成功したと言えます。
 


 父親からの条件
 ・一生教育にたずさわること
 ・TOEIC800点以上とること
 


また、父には
 
「英語を話せるようになるために留学しても英語は話せるようにならない。
 何かを身に付けるための手段としての英語でなければ身に付かない。」
 
と言われました。
 
実際この言葉にはすごく納得しました。


自身が医者、しかも大学教授でプライドの高い父は、わたしにとっては時々高飛車だと思える発言をするけど、実際にその分努力もしていました。


要は、「自分が英語を習得できたのは、英語を話せるようになるためではなく、アメリカの医療現場で働くために必要だから英語が身についたのだ。」とのこと。

 

確かに、わたしの「英語が話せるようになりたい。」という理由はそれに比べるとあいまいに感じました。

つまり、英語というのは目的ではなく手段だから、「何のために?」ということがいちばん大事なのだということです。
 


だからわたしも、「何となく英語しゃべれるようになりたい。国際交流をして視野を広げたい。」という目的ではなく、「留学中にTEFL(英語教授法)を習得したい」という目標を持つようになりました。

 

TEFL(英語教授法)の授業は大学の一般生徒、つまり現地のネイティブスピーカーと肩を並べて授業をするという形式だったので、留学前の私の英語力では到底無理でした。

 

でも、日本で英語の教員免許を取得するのに英語力は不要だったので、その授業を受けて修了すれば自信になると思ったし、挑戦したいと思ったのです。

 

わたしは結局アメリカのカリフォルニア州にあるUCSD(University of California San Diego) のエクステンションに通うことに決めました。

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UCSD

留学の成果


留学前のわたしのTOEICの点数は645点。
留学なんてしなくても努力で700点〜800点とる学生や後輩も周りにはたくさんいたけれど、わたしは頑張ってもその程度でした。


 
でも、留学して3ヶ月目に初めて現地で受けたTOEICで、865点とりました。
父の定めた一つ目の条件の800点をゆうにこえ、留学して6ヶ月後に受講する予定だったTEFLコース受講の条件である860点も3ヶ月の猶予を残して超えました。

 

さらに、その3ヶ月後には895点を取りました。


 
留学前に、「TEFL(英語教授法)を習得したい。」という目標を持てたから、TOEIC800点超えはその過程として達成できたのだと思います。

 

はじめから目標が「TOEIC800点を越えるため」だったら、それ以上の成長はなかったように思います。

 

この条件を達成するために、留学中は、日本人同士の会話には極力混ざらず、日本人の友達も極力作らないように、ネイティブスピーカーに声をかけまくりました。

 

結果として、留学して半年の間には問題なく日常会話を話すことができ、ある程度スラングも理解することができるようになりました。

 

その後の半年ではしっかりTEFLの授業を受け、授業でも今でも連絡を取り合うほど仲の良いネイティブの友達を作ることができました。

 

この頃には心に余裕ができてきたので、日本人の学生とも少しだけ話すようになりました。

2人程度ですが、そこでしか出会うことの出来ない同じような志をもつ、日本では離れた場所に暮らす友達ができ、今でも時々会って近況報告をしたりする仲になり、そのこともわたしにとっては宝物です。

 

大学の交換留学で夏休み期間のみ語学留学の授業を受けにきた子達は、いつも日本の学生同士でつるんでいて、授業中も平気でお互いに日本語で質問し合ったりしていて、正直好きになれませんでした。

しかし、全く英語力がつかなかったかと言われると、パーティー好きな一部の男女はクラブに行くことでネイティブやヨーロッパ系の学生と英語で交流し、コミュニケーション能力をさらにアップさせて帰っていったように見えました。

 

それはそれで、その子たちには「パーティーで異性とはしゃぐため。」という目的があったから英語が上達したんじゃないかなぁとも思います。

 

留学成功の鍵は明確な目的をもつこと

 

目的は何にせよ、英語を話せるようになって何をしたいか

 

目標や目的を定めていくことが留学を成功させる大きな鍵になると思います。

 

そして、そのために留学は必要なのかどうか考えること。

 

私の場合は必要だったし、行ってから人生が大きく変わりました。

 

英語の教員として勤務もしたし、退職したけれど、その後から現在も培った英語力を生かした仕事をしています。

  

これから海外留学を考えている方は是非参考にしてみてください。