心と身体に優しい生活 

千葉市在住、夫と2人暮らし。フリーランス、旅と日々の生活のリズムを大切に生きる。

2020年全国通訳案内士試験 初受験の感想と対策 今後の決意表明

試験勉強をしていたので、しばらくぶりの更新です。

 

2020年8月16日(日) 全国通訳案内士試験を受験してきました。

初受験の感想と対策、今後について覚書を残したいと思います。

 

 

①受験の動機

大学卒業後海外留学

→中学高校英語教師4年間

→インバウンドの旅行会社勤務2年間

これらの経歴を通して、自分は異文化交流に強く興味があることが分かりました。

 

旅行会社では主に予約手配やカスタマーサポートを通じて、通訳案内士さんとお客様をつなぐ役割をしていました。

 

お客様に一番近いところでお客様をサポート、案内する通訳案内士の仕事にすごく魅力を感じました。また、収入面でもベテランガイドさんは1日で3万円以上+チップを稼ぎ、繁忙期にはほぼ毎日稼働している、かつ閑散期には自分の時間をしっかり取れるなど、自分の裁量で仕事量を決められるのも魅力に感じました。

 

よくよく調べるとそれは本当に一握りの方々なのだけれど...

 

多くのガイドさんが40代〜60代などセカンドキャリア、あるいは子育てが落ち着いたから、というタイミングで始める通訳案内士の仕事を、30歳になったばかりではじめるのは長く経験をつめる分、ベテランガイドへちかづくチャンスもあるのではと思い、チャレンジすることにしました。

 

2018年1月から無資格でも報酬を得てガイドすることはできるようになったけれど、競争率が高く、信頼が大切な仕事なので、国家試験に合格することは自分の自信やアピールポイントにもなると思い挑戦することにしました。

 

また、自分が旅行会社で働いていた立場から考えても、通訳案内士の資格のある人しか登録してもらわなかったので、まだまだこの資格に価値はあると感じています。

 

実際に勉強を始めてみると、日本史、地理、一般常識、実務など、どれも知らずにガイドをすることはできないと感じるようになりました。

 

たとえ合格できずに収入を得てガイドをするようになっても、勉強した知識は決して無駄にならないと思いました。

 

2019年5月よりフリーランスとして働くようになったことも、いずれは通訳案内士として報酬を得られるようになりたいと思ったきっかけです。

 

②一次試験対策と今回の試験の感想

初受験、かつ4月に妊娠発覚後、受験するかも迷っていた時期があるので全て独学で挑戦しました。勉強を始めたのは今年の1月からです。

 

<英語>

1月から勉強をはじめ、3月のTOEIC試験を受けるつもりでした。

実力としては7年前に900点、その後の教員や旅行会社で英語を使ってブラッシュアップできたこともあり、模擬試験では940~960は取れそうだと踏んでいたのですが、あいにく新型コロナウィルスの影響でTOEICが秋まで中止になり、やむなく本試験を受けることになりました。

 

12月が臨月で二次試験は受けられないことは分かっていたので、他の科目に力を入れて、最悪英語は来年までにTOEICを受験すれば良いやと思っていたので、あまり時間をかけないようにし、最後の1週間だけ図書館で借りてきた本を読み、過去問を2年分解きました。借りてきて役に立った本はこちらです。↓↓

 

・これ一冊で!日本のことが何でも話せる英語で説明する日本の文化(語研) 植田一三/上田敏

英語で説明する日本の文化 ([CD+テキスト]) | 植田 一三, 上田 敏子 |本 | 通販 | Amazon

 

→図書館で見つけた本が大ヒット。読んでいたおかげで日本文化や料理に関する語彙力が上がり、たった1週間でしたがかなりの対策になりました。

 

宗教、伝統文化、伝統スポーツ、文学、年中行事、衣食住、観光名所、政治、産業まで日本語と英語を交えた説明で、単語だけが英語になっているので、読み進めやすく、文章での説明→語彙クイズ→会話文→語彙一覧の流れで、なんども同じ単語を目にする機会があるので頭に残りやすい。

2011年発行のものでしたが、世界遺産や産業等の一部の情報は変更になっていてもほとんどの内容は変わらないのでとても役に立ちました。

 

おかげで今年の、文楽を英語で説明する問題や、味噌について英語で説明する問題文の単語などになじみをもて、スラスラと解答する事ができました。

 

英語教員だったこともあり、接続詞の問題や日本語訳の問題に困ることはなく、初見の単語も前後の文章や単語で推察する事ができるというアドバンテージがあったので英語は問題ありませんでした。

 

多くの人が、通訳案内士の試験を受けるよりTOEICを受験して免除を狙ったほうが良い、あるいは実際に免除の方が多いという前情報ゆえに、最初から諦めていたのですが、実際に解いてみると特徴はあるものの、語彙力や日本文化に関する知識があれば解けるように感じました。

 

<地理>

下記の箇所を全て地図帳にチェック

・過去問2年分

世界遺産

・広域観光周遊ルート

・過去問5年分

・国内観光資源ハンドブック(図書館で借りる)

・旅行地理検定練習問題

 

2020年の問題はここ数年と傾向が代わり、7年以上遡るとやっと出てくる地形等地理的問題がいくつか出ていたので、直前でより昔までさかのぼって過去問を解いておいてよかったと思いました。

ここ数年は世界遺産や観光名所、温泉に特化して問題が出ていたので、あまりインバウンドの観光で話題に上がらないエリアや火山の種類、リアス式海岸、等、地理的問題が増えたのには驚きました。

 

7割以上で合格ですが、自己採点としては60〜65点程度なので、来年も挑戦することになりそうです。

 

余談ですが、試験1週間前に、勉強したい気持ちと葛藤しながら夫の休みに合わせて山中湖にキャンプへ行ったことが吉と出ました。

山中湖キャンプ、忍野八海の看板を横目に見ながら河口湖で買い物し、西湖で温泉に入り、最終日は青木ヶ原樹海近くをドライブしながら朝霧高原を回って白糸の滝を観光して帰りました。

試験1週間前に3日遊ぶことには葛藤もありましたが、おかげで11点分は1ミリも悩むことなく解答できたので、よしとします。

 

地理は、自分が旅行することも勉強に繋がるのでもっとも楽しい勉強の一つです。

 

<歴史>

高校時代の選択科目が世界史だったため、日本史はゼロから学ばなければならず、もっとも時間をかけた科目です。そもそも最低レベルの知識もないのですが、

「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」→1185年

聖徳太子」→厩戸の王

と、超有名な年号や人物の用語も変わっており、驚きや発見や混乱ばかりでした。

 

たまたま私の元同僚の日本史教員が休職中で時間があったため、ありがたいことに、1〜2月にかけて彼女に旧石器時代〜幕末まで文化史の講義を4日間に分けてしてもらいました。

 

3月以降したこと

・過去問を解く(5年分)

日本史B

・資料集(写真、絵画、仏像等覚える)

・過去問追加4年分

 

過去問を解いている時点で、初見の問題は6割〜6割5分程度しか正解していなかったので、まだ今年は難しいかなと思っていましたが、実際の試験でも自己採点は65点〜69点という感じでした。

 

日本史は基本のストーリーや年号、登場人物だけ把握していても解けるのは6割以下なので、そこに加えてさらに横にそれた歴史や寺社仏閣についての知識も必要になるので、合格基準点の7割と6割での知識量はかなりの差だと感じます。

 

日々、地道に歴史の知識を多角的に増やしていかねばと感じました。

地理の勉強も日本史には役に立つことが多かったです。

例えば、「鉄砲伝来は種子島」というのは誰もが知っていても、実際に地図で種子島を示せる人は少ない、とか。「壇ノ浦の戦い」「関ヶ原の戦い」などもそうですね。

 

正直、通訳案内士の実務の試験範囲であるテキストでは、「外国人に説明をする際は、(相手の知識に合わせて)専門用語や歴史用語をなるべく使わずに説明する。」とあるのに、日本史の問題が深すぎる、しかもスマホで調べればわかる歴史用語のオンパレードでは、ちょっと矛盾のようにも感じます。

 

しかし、「そんなこと知らないよ!」と思っていた知識も知れば自分の常識に変わるので、ちょっとした不満を抱きながらも素直に学んで行こうと思います。

 

高校生の頃は、日本史なんて人名や漢字を覚えるのが大変だし、学ぶ範囲が狭い分深すぎて辛いだろう、広く浅く勉強したほうが楽、なんて思い世界史を選択した程度の自分ですが、大人になると、日本史って面白い。

 

通訳案内士の勉強を通して、日本史に興味が持てるようになったし、これまで全く興味のなかった大河ドラマを楽しむようになったし、自分の世界が広がったように思います。特に、どうして日本人が神道も仏教も信仰する様になったのかとか、自分たちのルーツが分かるのは、本当に興味深いです。

 

<一般常識>

・最新の観光白書

・過去問3年分

・2019年、2020年のニュースや法改正に関連する事柄調べ

・基本データ(人口、政治、選挙等)

・能や歌舞伎の舞台、最高ランクに選ばれた米など

 

日本のデータばかりに気を取られ、世界の観光者数等をきちんと把握していなかったので、せっかくテキストがある観光白書から出題された問題も1つ落としてしまったのは残念です。

観光白書ではコロナ後の対策や2019年のラグビーW杯の影響を受けたデータ等もしっかり目を通したのですが、全く出題されず、一般常識的な問題のほうが多くつまずいてしまった印象です。これから来年の対策を練ります。

 

<通訳案内士の実務>

観光庁研修のテキスト

 

こちらだけはこのテキストからしか出題されないことが分かっていたので、一度読み、過去問2年分(しかない)を解き、試験前にさらに2回読み直しただけでしたが合格点は取れそうです。

 

④二次試験に向けて

初受験だったので何も不思議に思わなかったのですが、試験後に問題回収がされたのは今年からだそうです。それまでは回収されず、翌日などには解答速報がネット上で公表されていたのですが、それがないので、今年はハロー通訳アカデミー(http://www.hello.ac/)のブログで受験者さんの覚書を確認することしかできず、完璧な自己採点はできなさそうです。

 

11月5日の発表まで悠長に待つわけには行きませんので情報をかき集めてなんとか自己採点。

歴史、日本史は他教科が免除されて一教科のみ受験された方の記憶が素晴らしく、ほぼ全ての問題が覚書されていたので、自己採点をすることができました。


おそらく今年は英語と通訳案内士の実務のみ合格で、日本史、地理、一般常識は来年再チャレンジになることと思います。

 

 

⑤今後の決意表明

2021年8月 日本史、地理、一般常識合格を目指す

時間があること、教科が絞れたことでもう少し深掘りして勉強できるかと思います。

 

2021年12月 二次試験合格を目指す

 

これから、そのためにすることを細分化して行きたいと思います。

 

来年は1月に第1子出産予定。

 

今年12月までに、一次試験、二次試験ともに対策をしておかないと来年は1日1時間も勉強できない環境になるはずと心得て、この熱冷めやらぬうちに決意表明をしたいと思います。

 

私と同様通訳案内士を目指している方、一緒に、楽しみながら頑張りましょう。

 

ベテランの通訳案内士の方々、尊敬しています。

少し待っていてください、仲間入りします。

 

インバウンドのお客様が戻るのはいつになるか分かりませんが、その日まで、修行期間をもらえたと思って私は頑張ります。